開業のご挨拶/初めての年末を迎えて
十勝おうちのクリニックは、2025年4月に開業してから、初めての年末を迎えました。
開院準備に追われていた春の頃を思い返すと、この数ヶ月は本当にあっという間で、地域の皆さまに支えられて診療を続けてこられたことに、あらためて深い感謝の気持ちが湧いてきます。
訪問診療というのは、患者さまの「生活」にそのまま入っていく医療です。通院が難しい方、ご家族だけでは対応に不安を抱える方、自宅で穏やかに過ごしたいと願う方など、それぞれの思いや事情に触れながら、日々の診療を積み重ねてきました。
開業して間もないにもかかわらず、たくさんのご相談を頂き、地域に必要とされている医療の形を実感した半年でした。
ご自宅に伺うなかで、病状だけでなく生活の背景、家族の負担、日々の小さな変化に触れ、
「その方にとって本当に必要な医療は何か」
「どうすれば安心して暮らし続けられるか」
を考え続けた時間でもありました。
ときには急な往診が必要になる場面もありましたが、その一つひとつが、ご本人とご家族の安心につながる大切な瞬間でした。
また、訪問看護ステーション、ケアマネジャー、薬局など、地域の多くの専門職の皆さまに支えていただきました。
開業間もない当院を温かく迎え入れ、連携を惜しまず協力してくださったことが、今日までの診療を支える大きな力となりました。
連携のありがたさを痛感した半年でもあります。
この数ヶ月間で経験したことは、医療者としても一人の人間としても、非常に大きな学びとなりました。
そして何より、患者さまやご家族からいただく「家で過ごせてよかった」「安心した」という言葉は、何ものにも代えがたい励ましとなっています。
今年は初めてのことばかりで、まだまだ不十分なところもあるかと思いますが、開業したばかりの当院を信頼してくださった皆さまのおかげで、こうして年末を迎えることができました。
2026年は、これまで以上に「自宅で安心して暮らせる十勝」をつくるため、診療体制の強化、緊急対応の充実、そして関係機関との連携の質をさらに高めていく一年にしたいと考えています。
今年一年、当院を支えてくださった皆さまに心より御礼申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
そして、どうか良いお年をお迎えください。
院長 辻井千恵子


